このセミナー・録画のポイント
- 労使交渉に必要不可欠な、直近の経済データに基づいた日本経済の状況を把握できます。
- 自社賃金の実状を把握するための分析方法と、その結果を労使交渉に活かす具体的な方法がわかります。
開催日 |
2017年12月12日(火)〔10:00~16:30〕 |
会場 |
厚生会館【5階 青竹・紅梅の間】
住所:東京都千代田区平河町1-5-9 TEL:03-3264-1241
〔地下鉄麹町駅より徒歩3分〕 |
参加対象 |
企業・労働組合の労使交渉担当者 |
参加費 |
会員:24,000円(税込)
一般:28,000円(税込)
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※参加費用にはテキスト代、昼食代、消費税を含みます。
※会員とは産労総合研究所発行の定期刊行誌8誌(申込書参照)いずれかのご購読者。 |
セミナー・録画の特徴
2018春闘に向け、交渉課題の検討を進めていらっしゃる頃でしょう。交渉課題の決定にあたっては、まず経営環境としてのマクロ経済動向を押さえ、そのうえで、自社の経営状況、賃金の実状を把握することが必要です。そして、さまざまな職場の問題を考慮しつつ、優先順位をつけていかなくてはなりません。
本セミナーでは、まず午前中に、直近の経済データを基に、春闘を取り巻く日本経済の状況について、労働経済分析の専門家である石水喜夫氏がわかりやすく解説します。
そして午後は、当センターコンサルタントの村越雅夫が、自社賃金の実状を把握するための分析方法、そこで浮かび上がってくる賃金課題をどのように交渉課題に載せていくか、さまざまな前提条件をどう考えるべきか、について説明します。
新任の労使交渉の担当者、これまでの労使交渉を見直したいという担当者に最適のセミナーです。
講義内容
2017年12月12日(火)10:00~16:30
午前中 10:00~12:00 石水講師 「日本経済の現状と2018春闘の課題」
(1)労働経済指標からみる日本経済
●労働経済分析とは何か。賃金交渉とどのようなかかわりがあるのか
●雇用、賃金、労働時間、勤労者家計など、労働経済指標からみて勤労者生活は改善しているか
(2)日本経済の本当の姿を考える
●日銀の物価目標は達成できるか
●「雇用指標の改善」と言われるが、現状を表しているのか
●日本経済は本当に成長しているのか
(3)2018春闘と日本経済の展望
●日本経済はこれからどうなるのか
●労使が果たすべき社会的使命とは
午後 13:00~16:30 村越講師 「自社賃金の実状把握と、交渉課題の決定プロセス」
(1)自社賃金実状把握の典型的な分析パターン
●実態把握のための分析の切り口は、どのようなものか
●実際例からみた自社賃金の課題
(2)賃金分析の落とし穴
●賃金実態だけでは、見落とされる要素はなにか
●賃金担当者として、賃金以外に織り込んでおくべきことはなにか
(3)賃金交渉課題の優先順位と、前提条件
● 賃金にインパクトのある直近の労働環境変化はなにか
● 賃金交渉にあたり、具体化させておきたいことはなにか
*「賃上げに関する基礎知識」についても、講義の中で触れていきます。
*社会情勢に合わせてプログラム内容を変更する場合があります。
*講義の進行によっては、順番が前後することもあります。
講師のご紹介
石水 喜夫(いしみず よしお)氏
大東文化大学経済研究所兼任研究員。1965年生まれ。1989年立教大学経済学部卒業、労働省入省。経済企画庁、日本労働研究機構などを経て、2005年より厚生労働省労働経済調査官として労働経済白書を執筆。2011年から2013年に京都大学大学院経済学研究科・経済学部教授。現在は大東文化大学経済学部で「労働経済」、「文化と経済」を講ずる。主な著書に『ポスト構造
改革の経済思想』(新評論)、『現代日本の労働経済-分析・理論・政策-』(岩波書店)、『日本型雇用の真実』(ちくま新書)。『現代雇用政策の論理』(依光正哲教授との共著、新評論)で第15回冲永賞((財)労働問題リサーチセンター)を受賞。
村越 雅夫(むらこし まさお)氏
日本賃金研究センターコンサルタント。1957年生まれ。学習院大学法学部卒業。金融機関、医療関連製品メーカーを経て、1996年よりコンサルタント。人事・賃金制度、評価制度、目標管理制度、人材育成システム等の設計・運用支援、労使関係の課題解決支援、管理職のマネジメント研修、営業教育等のテーマを中心に企業指導・講演を行う。経営と実務家の視点に立った、わかりやすい語り口に定評がある。