企業と人材 100年続く個人と組織を創る「HR’s SDGsアワード」受賞企業の取組み
100年続く個人と組織を創る
「HR’s SDGsアワード」受賞企業の取組み
こんにちは! 『企業と人材』編集部です。
私たちは、1968年の創刊以来、多くの企業・団体を取材し、その内容を誌面でご紹介してきました。取材というとさまざまなカタチがあると思いますが、『企業と人材』では、企業におうかがいして(またはオンラインで)、担当者の方から話を聞き、誌面に起こす、というのが一般的でした。
そうしたなか、今回、はじめての試みとなる「公開取材」なるものを実施。ご協力いただいたのは、HRパーソンの有志団体「One HR」が2024年に開催した「HR’s SDGs アワード」の受賞企業です。
その取材内容をもとに、HR’s SDGs アワード受賞企業の取組みをご紹介していきます。
「HR’s SDGsアワード」受賞企業への取材
One HRは、2017年に、HR事業者と企業人事を中心に設立された有志団体です。One HRでは、2019年5月1日に、「持続可能な個人 × 組織の創出」を目指して、これからの時代の人事機能に必要な6つの目標「HR’s SDGs」を定め、2024年には、初となる「HR’s SDGs アワード」を開催しました。
「HR’s SDGs アワード」受賞企業決定後、ご縁あって、各受賞企業の取組みを『企業と人材』の誌面で取り上げるという企画が立ち上がりました。当初は、通常の取材のように、各社にお邪魔してお話をうかがう予定でしたが、One HR共同代表の島崎由真さんの「取材自体をみんなに見てもらったら面白いのでは?」という発想から、公開取材が決定。編集部としては、新たな試みでもあるため不安もありましたが、思いがけない質問が出たりすることで、新しい視点で読者の皆さんに事例をお届けできるのではないかと考え、公開取材に踏み切りました。
公開取材の概要と今回の記事の特徴
今回の企画は、「HR’s SDGs アワード」受賞企業に対して、オンライン上で視聴者参加型の取材を実施し、その内容を編集部がまとめて、『企業と人材』誌に掲載するものとなります。
通常の取材記事との違いとしては、以下のような点があげられます。
・人事部だけでなく、経営者やプロジェクト・コミュニティリーダーなど、その取組みを主導してきた人からの「生の声」が聞ける
・取材中にチャットなどで視聴者からの質問を受け、その場で投げかけていくことで、より臨場感、現場感のある記事とする
公開取材の視聴者募集は、イベント・コミュニティプラットフォーム「Peatix」で行い、取材は、Zoomによる視聴者参加型形式で実施しました。
参加してくださった企業は、受賞企業のうち9社。5回に分け、各社40分程度で取材を行いました。取材中はチャットなどから質問を募集し、随時、視聴者の声も入れながら進めていきました。
取材後は、内容を編集部でまとめ、記事を作成。視聴者からの質問も記事内に入れていくことで、できるだけ、現場の課題感や奮闘といった、各企業の取組みに対する肌感覚や温度感をお伝えできるようにまとめていきました。
One HR
「Innovation by HR」を合言葉に、企業と個人の持続的な成長を実現することをビジョンに、HR事業者と企業人事を中心に設立された有志団体。運営事務局は約40人。
約1,200人がコミュニティに参画しており、これまでに、イノベーションを起こす兼業・副業のあり方、これからの女性活躍推進、大人の学びをテーマにしたイベントなどを開催してきた。
HR’s SDGs
国連の掲げるSDGsの考え方に着想を得た、HR版のSDGs。
One HRでは、持続可能な個人と組織を創り出すことは、人事や人材会社にとどまらず、経営者や個人、そして政府の課題でもあるという思いをベースに、2018年からHR版のSDGs策定プロジェクトをスタート。そこでの話し合いなどをもとに、「どんな個人も、どんな企業も置き去りにしない」ために求められる「100年続く個人と組織を創るための6つの目標」を設定した。
HR’s SDGsアワード
HR’s SDGsに関する取組みに光を当てるため、2024年に初となる「HR’s SDGs アワード」を開催。自薦・他薦による応募を経て、事務局内にて6つの目標それぞれについて最優秀賞と優秀賞を選出。
そして、2024年5月10日に開催されたHR EXPO(主催:RX Japan)内にて授賞式を実施。あわせてピッチ審査と来場者投票によって、最優秀賞企業のなかからグランプリ・準グランプリを、最優秀賞・優秀賞企業のなかからオーディエンス賞を決定した。
今号から4回にわたって、公開取材の内容をもとに受賞企業各社の取組みをみていきます。第1回目となる今回は、6つの目標のうちの「違いを力に」部門を受賞したパーソルキャリア株式会社の「タニモク」と、ユニクル株式会社の「副業起業」についてご紹介します。
- 企業・団体等の
経営層 - 企業・団体等の
教育研修担当者 - 労働組合
- 教育研修
サービス提供者
- 豊富な先進企業事例を掲載
- 1テーマに複数事例を取り上げ、先進企業の取組の考え方と具体的な実施方法を理解できます