立ち読み
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長時間労働対策などの働き方改革の成果を上げるためには、人および機械設備の投入などがあげられますが、資源に乏しい中小企業ではすぐに実行することは出来ません。だからといって、残業を制限したり休暇を与えたり、経営者の強いリーダーシップなどの精神論で生産性が上がるわけでもありません。本書は、中小企業診断士・社労士として多くの企業に携わってきた著者が、TOC(制約理論)に基づいて、資源をかけないで生産性を上げる科学的かつ実践的・具体的な方法を、実際のエピソードを交えて解説しています。
■望月敬介・著
■四六判・156頁
■税込価格 1,760円
■ISBN 978-4-86326-259-1 C2034
■発行日 2018年05月28日
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目次
- はじめに
- 第1章 社員一丸となって頑張る会社ほど損をする
- 全体最適で生産性は上がる
エピソード1/本来の仕事をしていなかった設計屋さん
エピソード2/優秀な部長の落とし穴
- 物理的制約を解消してリードタイムを短縮する
エピソード3/混雑する銀行窓口
エピソード4/チャンスロスのレストラン
- 第2章 サバを取ればプロジェクトは遅れない
- なぜ?プロジェクトは遅れるのか!!
- クリティカルチェーンでリードタイムを短縮する
エピソード5/工期遅れだらけの土木会社
- 人間の行動特性が生産性の最大の敵
- 第3章 その石頭(いしあたま)が会社をダメにする
- 利益を最大化させる全体最適の人事評価制度
エピソード6/売ることを邪魔されていた婦人服店
- 職能給から職務給、役割給へ多様な働き方に対応
エピソード7/働かないオヤジ社員
- 伝統的な全部原価計算が生産性の最大の敵
エピソード8/儲かっている印刷屋さん
エピソード9/銀行が教えてくれた全部原価計算
- 良い顧客の発見方法
- 第4章 狭いターゲットに高く売れ
- 利益感度による損益分岐点分析で戦略的経営
エピソード10/固定費を削り過ぎた建設会社
- 利益速度で製造の優先順位を決める
エピソード11/マルチ機械の恐怖
- 狭いターゲットに会社の価値を高く売るマーケティング
エピソード12/欲張りすぎたお寿司屋さん
エピソード13/小学生は商売上手
- 第5章 働かないオヤジ社員と困ったパートさん
- 働き方に合わせた変形労働時間制
エピソード14/給料計算センターの導入例
エピソード15/土木会社の導入例
エピソード16/建設会社の導入例
- 時間外労働命令制度のススメ
エピソード17/雑貨屋さんの時間外労働命令制度
- パートタイマーが活躍しやすい職場
エピソード18/困ったパートさん
- 女性が安心して働ける職場
エピソード19/育児休業復帰時のトラブル回避
- 中高齢者の知識や経験は会社の財産
エピソード20/定年後の再雇用社員が会社を救った
- 第6章 仕事のやり方革命で生産性を2倍にする
- 生産性を蝕む7つの仕事習慣病
エピソード21/すさまじい抵抗勢力
エピソード22/すべてを自社でやらないと気が済まない
エピソード23/ただいま会議中です
エピソード24/確認したはずがクレームの山
エピソード25/ベテラン社員の本音
エピソード26/自分のお客さんだけが大切
- 生産性の向上なくして賃金アップなし
エピソード27/「ノー残業デー」の恐怖
- 営業社員の利益回収速度評価で資金繰りが 楽になる
エピソード28/売上至上主義
- あとがき
著者紹介
■望月 敬介(もちづき けいすけ)・・・1960年静岡県静岡市(旧清水市)生まれ。法政大学経済学部卒。望月経営労務管理事務所代表。中小企業診断士、特定社会保険労務士、特定行政書士。商売において数々の修羅場をくぐり抜けてきた経験から、理屈ばかりでなく、 わかりやすく実践的なコンサルティングで評判。公共団体、金融機関の経営セミナー講師としても活躍中。
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