|
現在日本で活用されている人事制度は、非常に複雑でまた運用に時間や労力を必要とするものがほとんどで、中堅から大企業には適していても、日本の圧倒的多数を占める小規模企業ではなかなか使いこなせていないのが実態です。本書は人を評価するという考えではなく、励まし育てるといった視点で、職能資格制度やランチェスター法則を人事制度に活用し、マズローの5段階欲求説に置き換えて、シンプルで解りやすく従業員にも納得して頂ける三村式人事制度を紹介しています。
■三村 正夫・著
■四六判/184頁
■税込価格 1,760円
■ISBN978-4-86326-151-8 C2034
■発行日 2013年7月
|
目次
- 第1章 小規模企業に人事制度は必要か
- 人事とはどういうものか
- 人を評価するとは、どういうことなのか
- 小規模企業に人事制度などなく、意識をしていないが人事は行われている
- 人事制度というから、なにか難しいことを考えてしまう
- 小規模企業の社長さんは人事は頭の中・それがベスト
- 第2章 ランチェスター戦略からみた人事制度の役割
- ランチェスター法則とは
- ランチェスター戦略からみた、人事制度のウエイト
- 社員教育が人事制度の前提
- 従業員は社長以上には伸びない
- 小規模企業の会社の経営は社長で99%きまる
- 第3章 相対評価か絶対評価か
- 一般的な評価制度
- 小規模企業は相対評価かそれとも絶対評価か
- 360度評価とは
- 目標管理制度は小規模企業では必要か
- 小規模企業は評価ではなく社員教育の視点が重要
- 第4章 マズローの5段階欲求説を人事評価制度に連動させる
- マズローの5段階欲求説とは何か
- 小規模企業は5段階欲求説を人事制度に連動させると分かりやすい
- 社員も分かりやすい達成度
- 人事制度と賃金制度をリンクさせる
- 社長のこれまでの直感の人事制度が形になる(三村式人事制度)
- 第5章 小規模企業の社長は、評価ではなく、育てる、励ます、ではないだろうか
- 小規模企業は、社員を評価するより、教育励まし
- 評価制度が必要なのは、30名以上の会社で、社長の目の届かない部署ができたとき
- 教育したことがどれだけできるようになったか?教育達成度で考える
- 教育は勤怠・能力・業績の視点で教育する
- 第6章 日常の労務管理・人事
- 小規模企業は日々教育と励ましが社長の人事制度
- 社員教育のポイントは成功体験をいかに経験させるか
- 毎月の賃金は世間相場以上を目指し、賞与は業績で支給
- 社長の行動が、あなたの会社の人事制度
- 第7章 経営理念・売上・人事制度・賃金制度はすべてつながり、経営戦略となる
- 経営理念があれば、マズローの5段階欲求説と連動させる
- 売上が上がれば、賃金もアップし、新入社員も入社し、人事制度も活性化する
- 直観の人事制度を、三村式でより精度を高めることができる
- 社員さんを一人でも自己実現に近づけるように教育しよう
- 第8章 会社が30名以上になってきた時の人事制度の在り方
- 会社が大きく成長して30名以上になったら人事制度はどうすればいいのか?
- 厚生労働省の職業能力評価基準の評価シートを活用しよう
- まとめ
- 巻末資料
- 参考文献
著者紹介
■三村正夫(みむら まさお)・・・福井県福井市生まれ。芝浦工業大学卒業後、日本生命保険相互会社に入社。平成13年に独立し、株式会社三村式経営労務研究所・三村社会保険労務士事務所代表。社会保険・労働保険・生命保険・損害保険の総合的な面から見た有利な制度の活用や、就業規則の作成を企業や大学で指導。社会保険労務士・行政書士など22種の資格を取得。
著書に、「小さな会社のシンプルな一体型賃金制度」「改訂3版 サッと作れる小規模企業の就業規則」「サッと作れる小規模企業の人事制度」(いずれも経営書院)など多数。
関連書籍
ご購入はこちら