基礎から学ぶ 賃金・賞与・退職金の法律実務
人事
賃金・賞与・退職金
賃金・賞与・退職金にはさまざまな決まり事や規制・保護が求められています。これらのことを知って確実に遂行しないと、後々個別紛争へと発展しかねません。本書は、法律や判例をもとに、賃金・賞与・退職金の実務を網羅し、解説しています。 ■藤原 伸吾・著 |
目次
- ◆はじめに
- ◆法令等の表記・略称
- 第1章 賃金とはなにか
- 労働基準法上の賃金の定義
- 労働の対償として支払われるもの
- 賃金に該当するか否かの個別判断
【Coffee break】経済的観点からみた賃金の性格
- 第2章 賃金支払いにかかる規制と保護
- I 賃金支払いの確保と賃金の保護
- 労働基準法による賃金支払いの確保
- 賃確法による賃金債権の保護
- その他の法律による賃金債権の保護
- 付加金
- II 休業手当
- 休業手当の意義
- 休業手当の額
- 休業手当の支払い時期
- I 賃金支払いの確保と賃金の保護
- 第3章 賃金決定の実務
- I 書面交付、就業規則への記載
- 労働契約締結時に書面で明示すべき事項
- 就業規則の必要記載事項
- II 賃金の決定
- 賃金決定の原則
- 非正規労働者の均衡待遇
- 賃金体系
- III 最低賃金
- 最低賃金の種類
- 最低賃金の対象となる賃金とその計算方法
- 最低賃金の適用対象者
- 最低賃金の効力と罰則
【Coffee break】同一労働同一賃金の原則
- I 書面交付、就業規則への記載
- 第4章 賃金計算の実務
- I 賃金の計算
- 賃金の計算方法
- 賃金控除の計算方法
- II 減給の制裁と賃金控除
- 減給の制裁の制限と意義
- 減給以外の制裁/li>
- III 賃金計算の記録と賃金台帳
- 賃金台帳に記載すべき事項
- 賃金台帳の記入方法
- 賃金台帳の様式
- 賃金台帳の備付けおよび保存
【Coffee break】月給制
- I 賃金の計算
- 第5章 賃金支払いの実務
- I 賃金支払いの5原則
- 通貨払いの原則
- 直接払いの原則
- 全額払いの原則
- 毎月1回以上払いの原則
- 一定期日払いの原則
- II 賃金の締切ならびに支払時期
- 賃金の締切日と支払日
- 締切日または支払日の変更
- 遡及払い
- III 前借金等との相殺の禁止
- 賃金と前借金等との相殺が禁じられている趣旨
- 身分的拘束を伴わないことが明らかな社内融資制度と法第17条の関係
- 労働者の完全な自由意思に基づく相殺契約と法第17条との関係
- 法定を上回る育児休業期間中の社会保険料の事業主立替分控除
- IV 違約金または損害賠償額の予定の禁止
- 違約金の禁止
- 損害賠償額の予定の禁止
【Coffee break】留学費用の返還
- I 賃金支払いの5原則
- 第6章 割増賃金の実務
- I 時間外・休日労働および深夜労働と割増賃金
- 時間外・休日労働にかかる規制
- 割増賃金の意義
- 時間外労働と割増賃金
- 休日労働と割増賃金
- 深夜労働と割増賃金
- 割増賃金にかかるその他の留意事項
- II 割増賃金の計算と支払方法
- 割増賃金の計算方法
- 残業手当の定額払い制
- みなし労働時間制
- 出来高払(歩合給)制
- 年俸制
- III 割増賃金の算定基礎賃金
- 割増賃金の算定基礎から除外される賃金
- その他の特殊な手当の取扱い
【Coffee break】不払い残業をめぐる課題
- I 時間外・休日労働および深夜労働と割増賃金
- 第7章 平均賃金の実務
- I 平均賃金の算定
- 算定理由
- 算定方法
- II 平均賃金の算定期間
- 起算日
- 総日数
- III 平均賃金の算定基礎となる賃金
- 支払われた賃金の総額
- 算定基礎となる賃金の範囲
- 賃金総額から除外する賃金
- IV 平均賃金にかかるその他の留意事項
- 端数処理
- 最低保障
- 常用労働者に関する特例
- 日雇労働者の平均賃金
- I 平均賃金の算定
- 第8章 賞与支払いの実務
- I 賞与の法的性格と意義
- 賞与の法的性格
- 労働基準法上の賞与とは
- II 賞与額の決定および計算方法
- 賞与の算定期間と算定方法
- 賞与の算定基準と減額控除
- 年休や生理日の休暇の取得と賞与の減額控除
- 懲戒処分による賞与不支給と減給の制裁
- III 賞与支払いの実務
- 支払期日
- 口座振込等
- 非常時払い
- IV 賞与請求権と賞与の不支給
- 賞与請求権の発生時期
- 評価に関する使用者の裁量の範囲
- 毎年支給する賞与の額の慣行化
- 支給日在籍要件
- 退職予定者の賞与減額の可否
- I 賞与の法的性格と意義
- 第9章 退職金支払いの実務
- I 退職金の法的性格と就業規則等への必要記載事項
- 退職金の法的性格
- 就業規則等に記載すべき退職金に関する事項
- II 退職金の支払い方法
- 賃金支払いの5原則の適用
- 通貨払いの原則の例外
- 直接払いの原則の例外
- 全額払いの原則の例外
- III 退職金の支払いにかかるその他の留意事項
- 退職金の支給制限
- 退職金の返還請求
- 死亡退職金
- 退職金の時効
- 退職金の保全措置
- I 退職金の法的性格と就業規則等への必要記載事項
- 補章 賃金の不利益変更等に関する諸問題
- I 賃金の改定(昇給・降給)をめぐる諸問題
- 昇給
- 降給
- II 賃金の不利益変更について
- 労働契約と就業規則、労働協約、法令の関係
- 労働条件の不利益変更の法的効力
- 就業規則の変更による賃金の不利益変更の合理性の判断基準
- 賞与の不利益変更
- III 成果主義賃金制度の導入と不利益変更
- 成果主義賃金制度の導入についての不利益変更の該当性
- 成果主義への移行に伴って許容される不利益変更の範囲
- IV 雇用形態の変更・契約更新に伴う賃金の引下げと不利益変更
- 出向社員の賃金の取扱い
- 定年再雇用、定年延長と賃金引下け
- 有期契約労働者の契約更新時の賃金引下け
- 変更解約告知による賃金引下け
- V 退職金・企業年金の制度変更等による不利益変更
- 退職金の法的性格
- 退職金の不利益変更
- 企業年金の不利益変更
- VI 企業再編に伴う労働契約の承継と不利益変更
- 企業再編の種類
- 労働契約関係の承継
- 企業再編時における労働条件の変更と調整
- 企業再編におけるその他の労働条件の統一・調整
【Coffee break】高年齢者雇用をめぐる課題と対応
- I 賃金の改定(昇給・降給)をめぐる諸問題
- ◆著者略歴
著者紹介
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賃金・賞与・退職金にはさまざまな決まり事や規制・保護が求められています。これらのことを知って確実に遂行しないと、後々個別紛争へと発展しかねません。本書は、法律や判例をもとに、賃金・賞与・退職金の実務を網羅し、解説しています。 ■藤原 伸吾・著 |