立ち読み
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現役弁護士にして元外科医の著者が、「医療過誤事件」のリアルを描いた小説。
ステージⅠの直腸がんの手術で、術後3日目の大出血により死亡した夫。手術ミスを確信する妻は、銀子に医療訴訟の弁護を依頼する。その病院は、14年前、20代の健康な女性が気胸の手術で命を落とした事件で、銀子が、師匠と仰ぐ弁護士のもとではじめて医療訴訟を戦った病院だった……。
医療の現場で、裁判で、患者側に寄り添い闘ってきた著者にしか描けない医療過誤事件のリアリティが、銀子というアマゾネスに託して描かれる。医療小説として、十分に読み応えのある内容。2つの事件を経て、「銀子」自身が成長する物語にもなっている。
■富永愛・著
■四六判/270ページ
■税込価格 1,760円
■ISBN 978-4-86326-380-2 C0093
■発行日 2024年9月24日
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目次
- 病院で殺された
- 密室での心得
- 長引いた手術
- ICUにて
- 苦い過去
- ビデオの衝撃
- ウソの代償
- 真っ赤なスーツ
- 女の闘い
- 母の無念
- 涙の法廷を終えて
- 被害者は誰か
- 新たな戦い
- 黒づくめの男たち
- ビデオは語る
- 10分の戦場
- 迫る証人尋問の日
- 父、裁判に出る
- 外科医のプライド
- 違和感の正体
- 戦いは続く
著者紹介
■富永 愛(とみなが あい)・・・弁護士法人富永愛法律事務所 代表弁護士。元外科医。
1999年に司法試験合格後、東京の弁護士事務所に勤務。その後、国立大学医学部に進み、卒業後は一般病院で外科医として勤務。初期研修では内科・整形外科・産婦人科・小児科・地域医療等を、後期研修では、一般外科・消化器外科の経験を積み、外科専門医を取得。
2011年、医療を専門とする法律事務所として、富永愛法律事務所を設立。医学部在学中から、現在に至るまで、多数の医療紛争の相談に応じ、医療訴訟を担当している。医療事件をメインに扱っている弁護士は少数で、患者側を専門としているのはごくわずかである。外科医・弁護士のダブルライセンスを強みに、実際の医療現場を知る数少ない患者側弁護士として医療と法律の架け橋となるべく奔走している。
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