医療
病院経営・管理意識改革とチーム医療による病院経営改善
医療
病院経営・管理立ち読み |
医療の基本は患者・家族に最良・安全な医療を提供することであり、良質な医療を提供するためにも病院経営が安定している必要があります。本書は、がけっぷちの自治体病院であった松阪市民病院の医療現場で勤務する医師、看護師、コメディカル職員、診療情報管理士、医師事務作業補助者等が危機意識を持ち、意識改革とチーム医療により、DPC/PDPSと診療報酬制度を正しく理解し、実践し、継続して大幅な経営改善を達成した、現場での具体的な取り組みを紹介しており、すぐにでも取り組める内容となっています。 ■世古口 務・著 |
目次
- はじめに
-
第1章 各地の病院での講演会の軌跡
- 1.講演回数の推移
- 2.講演会回数増加の理由
- 3.病院訪問で感じたこと「経営状況の悪い病院の特徴」
- 4.「医療の質」と「経営の質」の相関関係
- 5.なぜ実際には病院経営で苦戦するのか(なぜ経営状況が赤字になるのか)
-
第2章 松阪市民病院の概要と11年連続黒字の状況
- 1.松阪市民病院の概要
- 2.経営状況の推移
- 3.限界利益、当院では限界利益率の認識
- 4.人件費比率の問題点
- 5.「病院情報局」の情報
-
第3章 経営改善の具体的取り組み(1) 〜DPCの原点に戻って考えよう〜
-
1.DPCについて
- 1.DPCの基本
- 2.DPC研修で欠かせないこと
-
2.DPC導入後にまず分析すべきこと
- 1.予定入院手術・予定検査入院患者の外来での術前検査の徹底
- 2.曜日別の入院患者割合の再認識
- 3.7日以内の再入院ルールの認識
- 4.DPCのコーディングの重要性
- 5.「定義副傷病」の重要性の認識
- 6.「定義副傷病」を見落とさないための取り組み
- 7.周術期予防的抗菌薬投与の適正使用の検討
- 8.「短期滞在手術等基本料3」に該当する症例の検討
-
1.DPCについて
-
第4章 経営改善の具体的取り組み(2) 〜診療報酬制度の正しい理解と実践〜
- 1.外泊についての認識
- 2.薬剤管理指導料の算定
- 3.救急医療管理加算の算定
- 4.肺血栓塞栓症予防管理料の算定
- 5.特別食加算、入院栄養食事指導料の算定
- 6.リハビリテーションの充実
- 7.退院時リハビリテーション指導料の算定
- 8.摂食機能療法の算定
- 9.周術期等口腔機能管理料の算定
- 10.入退院支援加算の算定
- 11.診療情報提供料・退院時診療状況添付加算
- 12.院内感染防止措置加算(「手術」の通則11)の算定
- 13.認知症ケア加算の算定
-
第5章 「落ち穂拾い作戦」はやわかり講座の紹介
- 1.「落ち穂拾い作戦」とは?
- 2.「落ち穂拾い作戦」による症例の検討
- 3.「落ち穂拾い作戦はやわかり講座」アンケート調査結果
-
第6章 「病院経営戦略セミナー」の紹介
- 1.「半年3回」で結果が出る
- 2.必ず検討する3つの項目
- 3.薬剤管理指導料の「成功への道」、「失敗への道」
- 4.「立ち位置を知る」ことがスタート
- 5.セミナー参加病院の増収額は?
- 6.セミナー参加後の状況は?
-
第7章 「病院機能向上委員会」の紹介
- 1.医業収益は過去最高だが、限界利益は下がっている
- 2.検討項目のみで毎年1,000万円以上の増収
-
第8章 病院における原価計算の必要性
- 1.なぜ今、「原価計算」が重要なのか
- 2.病院における原価計算の現状
- 3.「Medical Code」の原価計算について
- 4.診療科別の原価計算結果
- ■病院原価計算マニュアル
-
第9章 当院の医師人事評価制度の導入と課題
- 1.自治体病院において医師人事評価制度導入が困難な理由
- 2.当院の医師人事評価制度
-
第10章 アンケート調査結果の報告
- 1.公立病院における医師人事評価制度の現状
- 2.病院における原価計算導入の現状 〜第1回「原価計算アンケート調査」報告〜
- おわりに
- ちょっと一息、コーヒーブレイク
- 1. 講演会参加者係数とは?
- 2. 真の接遇教育の重要性
- 3. 「凧あげ」の法則(?)が教える病院経営
- 4. 自治体病院における医業収支率100%以上の病院
- 5. 自治体病院における病院新築の問題点
- 6. イソップ童話「ウサギとカメ」の話の意味するところ
-
7. 病院経営の基本となる A、B、C
当たり前のことを(A)、バカにしないで(B)、ちゃんとする(C) - 8. 病院食を一般市民の方々に知っていただこう
- 9. 松阪市のマスコットキャラクター「ちゃちゃも」の焼き印入りマドレーヌ
- 10. ミレー作、絵画「落穂拾い」の意味
- 11. ジョン・F・ケネディが尊敬した「上杉鷹山」
- 12. 稲盛和夫氏の言葉『生き方』より
- 13. 「一石三鳥」を狙おう!
- 14. 定年退職後の嘱託職員の心構え
- 15. 病院における業務委託の問題点
- 16. 医師の人事評価制度の現状
- 17. アンケート調査を実施する際のポイント
- 18. 東海自治体病院 DPC 勉強会(通称、ToCoM)の活動
著者紹介
関連書籍
ご購入はこちら
医療の基本は患者・家族に最良・安全な医療を提供することであり、良質な医療を提供するためにも病院経営が安定している必要があります。本書は、がけっぷちの自治体病院であった松阪市民病院の医療現場で勤務する医師、看護師、コメディカル職員、診療情報管理士、医師事務作業補助者等が危機意識を持ち、意識改革とチーム医療により、DPC/PDPSと診療報酬制度を正しく理解し、実践し、継続して大幅な経営改善を達成した、現場での具体的な取り組みを紹介しており、すぐにでも取り組める内容となっています。 ■世古口 務・著 |