定期刊行誌「賃金事情」を刊行するシンクタンク機関の株式会社産労総合研究所(東京都千代田区、代表 平盛之)では、2010年度モデル退職金・年金制度に関する調査を行い、その結果を公表いたしました。
調査要領
【調査対象】全国1・2部上場企業と過去に「モデル退職金・年金調査」に回答のあった
当社会員企業から任意に抽出した3,000社
【調査時期】2011年2月下旬~4月中旬
【回答状況】回答のあった125社について集計
調査結果ハイライト
モデル退職金とは、最短年数で進学し、学校卒業後ただちに入社し、その後、標準的に昇進・昇格した者を対象として算出した場合の退職金をいう。
2010年度 大学卒定年モデル退職金は1,800万円台と過去最低水準に
モデル退職金統計は、一時金部分と年金部分とに分けて表示されるが、水準の検討の際は、これらを合計した退職金総額でみるのが一般的である。
今回の調査結果から、定年の場合の退職金総額(以下、「モデル定年退職金」という)をみると、次のとおりとなる。
大学卒・総合職 1,805万円(33.9ヵ月)
高校卒・総合職 1,733万円(35.2ヵ月)
これを前回2007年度調査の結果と単純に比較すると、大学卒で11.7%減、高校卒で8.9%減と、いずれも大きく落ち込んでいる。。
大学卒の退職金の推移
続いて、業種別の総合職のモデル定年退職金をみると、製造業、非製造業の区分では以下のとおりとなった。
製造業 大学卒 1,977万円 高校卒1,650万円
非製造業 大学卒 1,674万円 高校卒 1,797万円
勤続年数別にみた退職金の増加傾向
※ 詳細データは「賃金事情」2011年の6月20日号にて掲載しています。