Kahoot!では、問題形式をどう組み合わせるかが、質を大きく左右する。
特に、会社説明会など、初対面の人が集うイベントの場合は、参加者の不安や緊張があり、アイスブレークの要素を取り入れながら、雰囲気を作っていく工夫が必要だ。
以下は、前回紹介した問題形式別の特徴を表にまとめたもの。
なお、参加のハードルや制限時間は設問の難易度によって変わるが、参考に目安を提示した。
問題形式 | 参加のハードル | 制限時間の目安 | 効果 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
知識をテストする(クイズ) | クイズ | 低 | 20〜30秒 | ウォーミングアップ、アイスブレイク | 操作の練習にもなる。 |
○×問題 | 低 | 20〜30秒 | テンポやリズムをつける | 要所要所で取り入れ、引き締めに。 | |
短答式 | 中 | 30秒〜1分 | ダブルポイントで、競争意欲喚起 | 不適切な解答を避ける設問を。 | |
スライダー | 低 | 30秒〜1分 | アイスブレイク、雰囲気作り | スライダーという手法が新鮮で興味を喚起。 | |
並び替え | 高 | 1分〜1分30秒 | 説明のための興味喚起ツール | 取り組み意欲が二極化する傾向も。 | |
意見を集める(アンケート) | 投票 | 低 | 20〜30秒 | アイスブレイク、興味を深める | 参加者層の状況把握で興味を喚起。 |
ピンをドロップ | 中 | 30秒〜1分 | 操作や結果表示が新鮮で雰囲気作りに良 | 動かす画像の選択が重要。 | |
ワードクラウド | 中 | 1分 | 参加者同士の情報交換 | 回答が短く、シェアしやすい。 | |
自由回答 | 高 | 1分30秒〜2分 | 興味・関心の掘り下げ | 一部参加者のみの回答から深掘りも。 | |
ブレインストーミング | 高 | アイデア出し1分30秒〜2分 投票 3分 |
参加意欲の喚起 | アイデアがなくても投票で参加可能。投票を通じ全員のアイデアを閲覧可能。 |
大学生や内定者、新入社員など、若手を対象にしたことを想定に、留意点を挙げよう。
いきなり自分の話をすることをためらう人が多い世代なので、アンケートより知識を問う内容からスタートした方が、良い雰囲気が作れる。
選択式のクイズは、ハードルが低いので、最初の設問として有効だ。ユーモラスな選択肢を混ぜたり、あるいは、トリビア的な内容で興味を引いたりするのもよい。
そのあとは、スライドで解説したり、関連するアンケートを配したりして、スムーズにつなげていくと、興味が醸成される。
Kahoot!をライブで実施している模様を録画したデモ動画を作成した。設問の特徴を実感してもらうために、上記の順序で進めており、設問の種類も多様にした。なお、各設問の特徴は第27回に紹介したビデオ(賃金事情Kahoot!設問作成解説)でも説明しているが、部分的に今回も再掲した。
本動画はデモのため、参加者がひとりで、制限時間より短く進行しているため、本番は解説時間も含めて、2〜3倍の時間を想定した方がよい。
Kahoot!の雰囲気を知るために参考にしていただければ、幸いである。
(2022年9月改訂)
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