今回は、開始時の留意点を解説したい。
Kahoot!に参加するには、参加サイトのQRコード、もしくはKahoot!参加サイト( https://kahoot.it/ )にアクセスの上、ゲームPINと呼ばれる番号を参加者が自分のデバイス(スマホ、タブレット、PCなど)に入力する。
ライブ実施では、QRコードやゲームPINは、主催者側のゲーム開始準備後に画面に表示されるため、事前告知(配布資料にアクセス情報を載せるなど)は、できない。
次に必要な作業はニックネームを入れること。Kahoot!のメリットのひとつが、完全に匿名で参加できる点だ。本名を知らせる必要がない。
ニックネームを入力すると、その結果が次々と画面に表示される。
ここで留意したいのが、参加者全員が入力を終えるのに、かなり時間がかかることだ。200人前後では、5分くらい必要なこともある。
これは、参加者それぞれのデバイスの容量や通信環境の格差が大きいことが原因だ。そのため、少人数でも、アクセス情報の告知から参加者が出揃うまで、2〜3分間以上を見込んだ方がよい。
ニックネーム入力の際、条件設定をするとよい。参加者の自由に任せると、絵文字、あだ名、メッセージ性のあるもの(例:ウクライナ支援)などが混在し、統一感を失う、他の参加者の感情を刺激するリスクがある、などの課題が生まれてしまう。また、最初に入力した参加者が3分間、ニックネームを眺めながら待つというのは、モチベーションの低下につながりやすい。
そこで、「出身地(都道府県などと決めつけない方が、参加者が多い場合、重複を回避できる)」、「子供の時になりたかった職業」など条件付けをしよう。重複の発生が予想される場合、条件+イニシャル(例:山梨県M)を求めると、スムーズにいく。
条件付けにより、ニックネームのインパクトが標準化される。同時に、待っている参加者を飽きさせない効果が期待できる。
以下が、授業で実施した際のニックネームの例(抜粋)だ。
こちらが、条件を設定しなかったものである。
こちらは、「あなたの夏のオススメをニックネームにしてください」と求めたものだ。
自由設定にすると、予想以上にバラバラになる。条件をつけると、「他の人は、何を書くのだろう?」と興味が湧きやすく、他のニックネームを楽しみながら待てる。
スタート時から「何が始まるのかな」とワクワクできる仕掛けを施すことが、成功の鍵にだ。
(2022年9月改訂)
〉〉〉つづきはこちら