【特別寄稿】はじめてのWeb面接
第24回:質問のルールを決める
就職・採用アナリスト 斎藤 幸江

賃金事情

賃金事情

オンラインセミナーをライブで実施する場合、あらかじめ質問のルールを学生に伝えておいたほうがよい。
たとえば、
 
 ・チャットを使って質問できるのか
 ・タイミングはいつならいいか
 
といったことだ。

話の途中で、チャットの質問に遮られるのは煩わしい。そうかといって無視するのはよくない。首都圏ではオンライン授業が継続しており、学生の孤立感やイライラが募っている。
 

そのため、つながっている実感が欲しくて、思いついたとたんに質問をチャットで投げる学生がいる。さすがに企業説明会ではいないだろうが、授業の場合、対応しないと、何度も送ってきたり、キレたりするケースがある。
例年以上に無視をされる状況に、学生は敏感だ。
 

チャットでの質問を拾えないデメリットは、
「学生の質問に答えていない」という状況を他の参加者にも共有されることだ。
これが、「この会社にとって不都合な質問なのでは?」という邪推を生んでしまう。
 

話をしている場合はチャットでの質問は拾えないし、対応しないことを伝えたうえで、
質問への対応の方法を事前にしっかり伝達する。
(例:チャットで質問は随時受付、ただしこちらが内容を確認するのは前半と後半の間の休憩時間。後半に回答し、その後の質問は、原則個別対応)
 
雰囲気が伝わりにくい分、細かいところまできっちりルール化すると、印象の良い説明会になる。

 
(公開日:2020年10月27日)

 
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