【特別寄稿】はじめてのWeb面接
第20回:口コミ情報を踏まえて
就職・採用アナリスト 斎藤 幸江

賃金事情

賃金事情

就職活動がままならない学生は、自宅のネットであらゆる情報を集めようとする。
 
現3年生に今、どんな活動をしているかと聞くと、「ONE CAREERやみんなの就職活動日記はもとより、転職口コミサイトなども含めてあまねく情報を集めている」という。
こうした動きは4年生では志望が絞られた時期、たとえば今年の場合はコロナで採用が中断した4〜5月ごろに顕著にみられた。
 

学生が気にするのは“ネガティブ情報“で、特に自粛ムードが続くなか、悪い情報を手にしてしまうと、それを修正しにくいだけでなく負のイメージを増幅しやすい。
多くの学生は口コミサイトを客観的に利用できていない。ごくごく少数の元社員が多くの書き込みをしても、口コミ件数はたった2桁でも企業評価スコアは下がる。学生はそこに気づかない。
また、良い情報は書き込まれにくい。今では,会社で大規模なワークスタイルや処遇の改革が行われて成果を挙げているのに、その書き込みがなく、過去の環境が悪かった口コミだけで評価されている場合もある。
 

私の授業では、「書き込まれた時期、書き手の年齢や所属先などの情報をよくみて、ごく少数の人の口コミに偏っていないか、また、古い情報ばかりではないかをチェックし、信頼度を判断しよう」と呼びかけているが、そこまで見ない学生が大多数だ。
 
こうした情報に頼る学生が増えている今、ネガティブな情報を必要に応じて正していくことも、検討しよう。「そんな些末な情報をいちいち修正するなんて」と思うかもしれないが、「口コミと全然違うのは、欺いているのかも?」と感じる学生は、意外に多いのだ。

 
(公開日:2020年9月15日)

 
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