【特別寄稿】はじめてのWeb面接
第13回:バーチャル採用次世代に向けて
就職・採用アナリスト 斎藤 幸江

賃金事情

賃金事情

オンライン面接の次は何が来るのだろう? ここ数年、海外でトレンドとなってきているのが、採用のゲーミフィケーションだ。すなわち、ゲームの要素を取り入れてアセスメントに活かすという手法である。
 

オンライン面接では、雰囲気が伝わらない分、相手のことをよく知ろうとすればするほど、面接時間が長くなりやすい。深く細かく話を聴けることはメリットであるが、逆に面接官と候補者の間のバイアスが、強く働いてしまう懸念もある。
一度、好印象を抱くとそれを裏付けるための深掘りをし、「確証」に変えてしまい、そのプロセスで候補者の別の一面を見落としたり、過大評価を招いたりする怖れがある。
 

ゲーミフィケーションでは、こうしたバイアスを避け、アセスメントツールの使用も含め、冷静かつ客観的に評価することができる。また、行動を追い直すことで、パーソナリティや特性などの確認も可能だ。
内容は、職場のシミュレーションゲームで行動特性を測定したり、時折、数理能力、リテラシーなどの基礎能力を測る場面を取り入れたりして、能力適性をチェックできたりする。
 
自動車メーカーのジャガーは、2017年にエンジニア採用にゲームを取り入れている(こちら)。
また、The Talent Gamesというアセスメントゲーム企業では、登録すればやってみることもできる(こちら)。

 
 日本では、ゲームを使った採用はまだ先かもしれない。しかし、グループワークでボードゲーム面のみを映して参加者の発言や進め方だけに注目するなど、工夫次第ですぐに導入できそうだ。
「画面で対面」以外の可能性を前向きに探りたい。

 
(公開日:2020年7月28日)
注:コラム内の情報は公開日時点のものであり、変更・更新等が行われる場合がある。

 
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