Web面接は、雰囲気を伝えにくいというデメリットがある。
そのため、相手の反応を汲み取りにくく、単なる言葉のやり取りに陥りがちだ。リアルであれば応募者は、面接官が黙っていても、「目の色が変わった。この話には興味があるんだな」と話を膨らませたり、エピソードを追加したりできる。
しかし、Webの場合は逆で反応が見えにくい故に、「スベるリスク」を避けて、「このあたりで止めておこう」と、自粛する傾向にある。
学生からも、「なぜ、落とされたのかわからない」「反応がわからず、戸惑ったまま終わった」という声が、例年以上に聞かれている。
表情や雰囲気を読み取れないというデメリットは、言葉を補うことで解消しよう。学生は、面接官の意図がわからないために、何をどこまで伝えればいいかが、読めない。面接官は、その一言を添えればいいのだ。
「当社の業務では、よく予想外の状況が発生します。あなたは、柔軟性があるということですが、たとえば、どんな場面でどう発揮できましたか?」など。
なぜ、その質問を投げかけているのかがわかれば、学生も話を組み立てやすくなる。
さらに聴きっぱなしにせず、「それは、いい判断でしたね」などと短いコメントを添える。表情や態度で伝えていた部分を、言語化して届けるイメージだ。
面接は、相手を見極めるだけでなく、双方の関係構築の場でもある。終了時に「距離が縮まった」と実感できる面接を目指したい。
(公開日:2020年6月16日)
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