未曾有のコロナ 禍で、新卒採用の現場も大きく変容している。基本的には、対面での面接を実施して内定を出したいと、5月中旬をメドに延期を告知しているところが多い。
しかしながら先行きは不透明で、不本意ながらオンライン面接に踏み切る企業も漸増している。学生も面接官も不慣れなWeb面接にどう向き合うのか。ポイントを紹介したい。
初回は、ライブ面接と録画面接について取り上げたい。前者は、Web会議と同じく、面接官、応募学生が指定時間にアクセスし、ライブで面接を行う。後者は、あらかじめ学生に、面接官の質問の画像あるいは質問リストを送信し、回答を録画して送ってもらうものだ。前者は、通常の面接に近い条件で運営でき、アドリブ対応やストレスなども観察できる。一方、後者は、応募者が準備に時間をかけられる、選考側は、面接時間を短縮できるというメリットがある。
Web面接先進国の欧米の採用面接へのアドバイスサイトを見ると、「camera-shy(レンズが苦手な人、以下、カメラシャイ)」への言及が驚くほど多く見つかる。Web面接は、カメラシャイの人に極端に不利なため、人材の見極めが難しくなるという。彼らへの配慮を考えて、リハーサルができる録画動画を薦めるサイトも多い。
面接官側もカメラシャイは少なくなく、暗い印象の面接官もみられる。限られた学生との接点を活かすためにも、応募者が前向きになれる姿勢や態度を心がけよう。繰り返し見られる録画の場合は、特に気を付けたい。
(公開日:2020年5月7日)
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