インタビュー
「雑誌 × web」クロスインタビュー
Interview 3
〜多田国際社会保険労務士法人 代表社員 多田 智子〜
- Episode 1 コミュニケーションを密に取ってお応えするお仕事
- Episode 2 不安なことがあったら、まず相談しましょう
- Episode 3 すべてのひとにすべての知識を ~書籍『育児・介護休業のすべて』~
- Episode 4 実際のところ、介護のご相談って増えてきているんですか?
Episode2
「今って情報が本当にいっぱいで、どれを信じていいのかわからなくなっちゃう」
編集部
社会保険労務士さんによって専門や個性もありますけれど、「まずは話してみましょう!」ですね。まあ、僕もついつい雑誌の企画で無茶なことを相談して悩ませてしまっているわけですけれど(笑)。
今までのお仕事の中で、例えば「こんな相談が多かった」とか、逆に何か「こういうことはもっと言ってくれてもいいのに」ということってありますか?
多田氏
多いなって顕著に感じるのは、「今までうちはこういうふうにやってきたけど、これでいいんでしょうか?」という素朴な疑問ですね。
「今まで人事として先輩の引継ぎを受けて何の疑いもなく運用してきたけれども、これって一般的なんですかね?」と、ある日突然不安になって聞いてこられる人事の方って意外に多いです。人事の方も日々不安に思ったり、悩んでいるんだなって感じますね。
あとは法律の解釈をどう考えるかですとか、コンプライアンス上これは問題か、といった相談もたくさんあります。いずれも結局、自社の運用が正しいのかという不安にいきつきます。
編集部
ある意味人生相談ですね(笑)。そういうときはどういうお答えをするんですか。
多田氏
そうですね、「かなりオリジナルな運用ですね」というときも正直あります(笑)。ただ、独自のやり方が悪いわけではありません、という前提をお伝えしたうえで、ほかの会社ではこういうやり方もされていますね、と事例をもってお伝えしていますね。
編集部
なるほど。イエスノーが知りたいだけじゃないですもんね。本当の意味で安心してもらうための回答となるとそこまできちんとお答えしないと。
多田氏
そうですね、大手のクライアントさんだと、大きすぎるがゆえに自分の会社のルールしか知らないという方もいらっしゃいます。ですから、クライアントが多い分、いろんなノウハウをご提供できてるかな、と自負しています(笑)。
「不安なことがあったら、まず相談しましょう」ってよくクライアントにも言ってます。一人で悩んでいる時間って勿体無いじゃないですか。それに自分で調べるというとたいていネットで調べると思うんですけど、今って情報が本当にいっぱいで、どれを信じていいのかわからなくなっちゃうんですよね。
そう思うとやっぱり良質な回答をしてくれる、信頼できる、自社を理解してくれる安心できるパートナー(社会保険労務士)が必要だし、今後ますます我々の存在は重要視されると思います。
場所にとらわれずシームレスな働き方へ
編集部
そういえば先ほど30人スタッフがいるっておっしゃってましたけど、今年、大阪にも事務所を開設しましたよね?
もうすでにいろんな人に聞かれてるかもしれませんが(笑)、どうして大阪に開いたんですか?
多田氏
はい、よく聞かれますね(笑)。「大阪の先生が東京へというのは聞くけど、東京の先生が大阪に行くのはどうして?」って結構言われましたけど、ズバリ、うちの事務所を全国展開したいなという考えからです。
コロナ禍もあってWebでの打ち合わせも普通になってきたのですが、やはり西日本のお客様が少ないのが現状です。
場所にとらわれず、シームレスに対応していくにしても、やっぱり西と東両方に拠点を持っていると、安心感を持ってもらえるのかなと考えたんです。
編集部
確かに「webで対応してくれるけど東京の事務所か~」よりも「大阪にも事務所あるんだ」の方が身近な感じはしますよね。
多田氏
その一方でスタッフの働き方自体もシームレスにと考えています。「大阪支店」という言い方はしてるんですけれど、「大阪ルール」とか「大阪チーム」のようなものを作るつもりはなくて、大阪にいても東京の人と一緒のチームを組んで案件に対応していますし、もちろんその逆もできるようにしています。
もはや場所は選ばない、ご家族の転勤で地方や海外に行ったとしても仕事ができるし、例えば北海道に優秀な人がいたら事務所に出勤しなくてもいい、なんてふうに、人に関してもシームレスになろうと考えていまして、「まずは大阪から」という考えです。