2025年度(令和7年度)新入社員のタイプ
「変化を呼び込む! 新紙幣タイプ」
2025.03.26 発表
人事労務分野の情報機関である産労総合研究所(代表・平盛之)は、このたび「2025年度(令和7年度)新入社員のタイプ」を発表しました。これは、企業の人事担当者、大学のキャリアセンター担当者等から成る「新社会人の採用・育成研究会」が、当所調査の「2025年3月卒業予定者の採用・就職に関するアンケート」(調査結果は当所定期刊行誌『企業と人材』5月号に掲載予定)や採用・就職支援活動等を踏まえて、今年の新入社員の特徴と育成のヒントをまとめたものです。
昨年のタイプ(自分の未来は自分で築く!「セレクト上手な新NISAタイプ」)については、こちらをご参照ください。
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新入社員のタイプ
2024年7月に20年ぶりに発行された新紙幣には、偽造防止技術やユニバーサルデザインなど最新技術が盛り込まれている。これは、多様性を受け入れ、最新のITリテラシーを身につけている今年の新入社員のようだ。一方で、新紙幣の導入にあたっては設備や投資が必要となるように、新入社員を受け入れる側はコミュニケーションや育成の方法を変えていくことが求められる。彼らの存在によって、企業や組織に変化が呼び込まれる可能性は高い。
【2025年度新入社員の就職活動の特徴と今後の育成のヒント】
◆この春大学を卒業する新入社員の多くは、高校2年の終わり頃(2020年2月頃)から新型コロナウイルス感染拡大を経験し、2023年5月に5類に移行した時は大学3年生になっていた。授業、受験、大学生活、インターンシップ、就職活動等において、オンラインも対面も、それらの併用も体験している。
また、2025年卒学生の採用活動から「産学協議会基準に準拠したインターンシップ」に基づいて、企業はインターンシップで得た学生評価などの情報を採用選考に利用できるようになった。そのため、就職活動のいずれかの段階でインターンシップに参加した学生も多い。
◆少子高齢化、人手不足を背景に企業の採用意欲が高まるなか、2025年2月1日時点の就職内定状況は前年同期比で1.0ポイント増の92.6%となり、1999年度の調査開始以降、同時期の過去最高値を記録した(文部科学省・厚生労働省)。インターンシップ経由での選考など、採用スケジュールを前倒す企業が増加し、就職活動の早期化および長期化傾向は、より一層進んでいるようである。
◆そうした2025年卒の新入社員は、まじめな姿勢や高い成長意欲、自然なリーダーシップ・フォロワーシップを発揮できることなどをはじめ、基本的な能力の高さが評価されている。提出を求められることが増えた自己PR動画の制作・提出も、そつなくこなした。
その一方で、挫折経験が少なく、失敗や不確実さを回避する傾向もみられた。配属先や職場の雰囲気といった条件を重視するなど、「会社選びを失敗したくない」という意識もあるようだ。オファーやエージェントなど多様な就活ツールをコスパ・タイパよく使い分ける学生も多く、大学側からは、学生の状況が把握しにくくなっているという声もあげられた。
◆近年はキャリア観の多様化が指摘されているが、入社した企業で長く働き、キャリアを築いていきたいと考えている新入社員も少なくない。まずは、先輩社員は、一人ひとり異なる彼らの個性をしっかりと見てほしい。そして、彼らの興味関心と会社の目標を重ねていけるよう、丁寧な指導を行うことが求められる。
自身の居場所が「ここだ」と思うことができれば、新紙幣のように、新たな技術や価値観で活躍の場を広げていってくれるだろう。彼らによって、組織に新たな風が呼び込まれ、企業文化が変わっていくかもしれない。
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株式会社産労総合研究所 「新社会人の採用・育成研究会」事務局 担当:片上、原
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