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マズローの法則を応用する

マズローの法則を応用する

マズローの欲求階層説とは、人間の欲求には自己実現への喜びを感じるために成長に向かって、低い欲求から高い欲求へ向かう階層があるという説です。生理的な欲求から最終的には自分の能力を発揮して主体的に自分らしい生き方をするという考えですが。マズローの法則から応募者がどの段階にいるかを面接で見極めることで、応募者の本質が見えきます。

優秀な人材という観点では仕事を通して自己実現したいタイプですが、必要とする人材は企業や職種により異なり、ミスマッチングの原因になります。面接で、応募者がどの段階に当てはまるか見極められないと、採用後期待する仕事をおこなわない、あるいは定着しない結果になるのです。

面接官は単に優秀な人材を採用するという観点ではなく、職種で求めている人材を理解したうえで、ふさわしい応募者を採用すべきです。例えば自己実現の欲求が強い応募者を採用しても、日々変わらない仕事をこなす仕事では、不満が募ります。内的欲求や自己実現を認識している応募者は、独立志向が強い場合もありますので、応募企業でノウハウを吸収したら辞めてしまうことも予測できます。ミスマッチングを防ぐためには、応募者の志向や仕事の捉え方を確認し、求めている人材と合致するかどうかを見極めることです。

マズローの法則

マズローの法則

自己実現

仕事を通じて自己実現したい意識が強い。
仕事を生きがいにして貪欲に上を目指すタイプであり、信念を持って仕事をする。

 メリット:向上心があり高い業績が期待できる。
 ディメリット:目標を見出せないと定着しない。

内的欲求

他人依存ではなく、自立心が強く精神的に強い。
危機対応能力や問題改善意識が強く業績を伸ばすことができる。逆境にも耐え苦しい状況を乗り越えられる。

 メリット:問題改善意識、危機対応能力がある。
 ディメリット:納得できない職務では上司と協調できない可能性がある。

このコラムは、書籍『良い人材を見抜く採用面接ポイント』から一部内容を抜粋して、公開しています。

書籍紹介

良い人材を見抜く採用面接ポイント自社で活躍する良い人材を採用することは、企業経営の根幹を担う業務です。採用がうまくいかなければ、短期的には経費と時間のロスが発生し、長期的に見ると企業経営を継続発展していくことができません。本書は、良い人材を見抜くために、採用担当者が理解しておかなければならないことや面接手法など、あらゆる角度から応募者を見極める方法を解説しています。
■谷所健一郎・著
■四六判/202頁
■本体価格 1,600円(税別)
■ISBN978-4-86326-168-6 C2034
■発行日 2014年2月

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